今回の記事では、「編成差とは何か」という問いについて、私なりの考えを整理してみます。
配信では、上手い人に対して「編成差ってなんですか?」という質問をしている場面をよく見かけます。しかし、私はこの質問には一つ前提があると思っています。
それは、編成差は武器理解とルール理解の上に成り立つ知識だということです。
つまり、その前段階が理解できていなければ、編成差そのものを正しく理解することはできず、「なんとなく有利・不利そう」という感覚的な理解にとどまってしまいます。
編成差を理解する前に必要な「武器理解」
まず最初に必要なのは、自分の武器を理解することです。
私が考える武器理解とは、主に次の4つです。
- 武器そのものの性能
- 武器同士の相性
- スペシャルウェポン(SP)の使い方
- ルールごとの役割
これらを理解して初めて、「自分の武器は何ができて、何が苦手なのか」が見えてきます。
武器そのものの性能を理解する
まずは武器そのものの理解です。
同じ短射程シューターであっても、シャープマーカー(シャーカー)、N-ZAP(ザップ)、**スプラシューター(スシ)**では、それぞれ立ち回りが異なります。
さらに掘り下げれば、スプラシューターとスプラシューターコラボ(スシコラ)でも、サブウェポンやSPが変わることで役割や立ち回りは変化します。
自分が使っている武器について、ここまで理解している人は意外と多くない印象があります。
武器相性を理解する
次に必要なのが武器相性です。
対面において、
- どの武器を得意としているのか
- どの武器を苦手としているのか
これを「なんとなく」ではなく、なぜ有利なのか、なぜ不利なのかまで説明できることが重要です。
もちろん個人的な得意・不得意もありますが、それとは別に、武器性能としての相性を判断できる必要があります。
SPの役割を理解する
次はSPです。
自分のSPは、
- どの場面で使うべきなのか
- 何を目的として使うのか
- 勝利にどう結び付くのか
- どれほど試合へ影響を与えるのか
これらを理解している必要があります。
さらに、SPにはステージとの相性もあります。
同じSPでも、ステージによって刺さる・刺さらないが変わるため、それも含めて理解することが求められます。
ルールごとの役割を理解する
最後はルール理解です。
ルールごとに、
- 自分の武器はどんな展開で強いのか
- どんな役割を担うべきなのか
- 苦手な状況は何なのか
これらを理解する必要があります。
これは、そのまま勝ちパターンや負けパターンの理解にもつながります。
武器理解が不十分だと何が起きるのか
ここまでが最初の段階です。
「自分の武器を知る」とは、このような理解を積み重ねることだと考えています。
この掘り下げが不十分だと、立ち回りに緩さが生まれ、結果として勝敗にも影響してきます。
その先にあるのが「編成差」
武器理解ができて初めて、編成差の話になります。
編成とは、武器単体の性能ではありません。
複数の武器の役割や相性の組み合わせによって生まれるものです。
つまり、武器単体を理解していなければ、その組み合わせを評価することもできません。
編成差を考えるのであれば、
- 味方の武器
- 相手の武器
これらについても同じレベルで理解している必要があります。
その上で、
- 前線の強さ
- 塗り
- SP
- 射程
- 打開力
といった要素を比較し、
- どちらが有利なのか
- どんな展開が得意なのか
- どんな展開が苦しいのか
- チーム内で何を優先して動くべきなのか
こうした複数の比較から導き出されるものが、私の考える編成差です。
編成差が分からないなら、学ぶべきことは別にある
もし「編成差が分からない」と感じるのであれば、私は編成差そのものを学ぶよりも、まず個として必要な理解を深める方が重要だと思います。
その方が、実際の成長につながるからです。
編成差が分からないということは、「編成差を学ぶ段階ではない」という意味ではありません。
まず武器理解を深める段階にいるというサインなのだと思います。
では、編成差はどれくらい重要なのか
ここまでは、「編成差を理解するための土台」の話でした。
では、その土台を身につけたとして、実際の試合では編成差をどれくらい重視すべきなのでしょうか。
以前の記事でも書きましたが、私はレートの低い帯では編成差はあまり意味を持たないと考えています。
理由は単純です。
編成による強みは、それぞれの武器が本来の役割を果たして初めて発揮されるからです。
本来なら編成から生まれるはずの有利が、実際の試合ではまったく生まれないことも珍しくありません。
そのため、この段階では編成差を気にするよりも、個人としての立ち回りを優先した方が良いと思っています。
私が試合で考えていること
私は基本的に、まず自分が試合を動かす前提で考えます。
理由は、味方が理想通りに動く保証がないからです。
実際に、サポート役として立ち回ろうとしたものの、味方が前に出ず、そのまま押し込まれてしまい、途中から修正が利かなくなった経験があります。
そのため、私は基本的に、
- プランA:自分が主導して試合を作る
- プランB:味方が動けているなら、編成に合わせた最適な役割へ切り替える
という考え方をしています。
もちろん、この判断をするためには、味方が動けているかどうかを把握できるだけの情報収集力と判断力が必要になります。
まとめ
編成差とは、試合前に答えが決まるものではないと思っています。
武器理解とルール理解を積み重ね、その先で初めて見えてくるものです。
だからこそ、まずは自分の武器を深く理解し、自分自身が試合を動かせる力を身につけることが重要です。
その土台ができて初めて、「この編成ならこう戦うべきだ」という判断ができるようになります。
編成差は勝敗の言い訳ではありません。
勝率をさらに高めるための知識なのだと私は考えています。