以前、有効キルについてこんな記事を書きました。
この記事では、スプラトゥーンにおける「キル数=活躍」という誤解に対して、
“試合の流れや人数差、カウント進行に実質的な影響を与えたキル=有効キルこそが重要”
という話をまとめました。
キル後に前線を維持できたか、味方の動きにつながったか、ルールに貢献したか。
そうした視点で「意味のあるキル」と「意味のないキル」を整理し、
“キル数の見映えに惑わされないこと”を強調した内容です。
なぜこの記事を書き直そうと思ったか
ありがたいことに、昔の記事にも関わらず読んでコメントをいただけました。
久しぶりに読み返してみたら「あ、これ今ならもっと深く書けるな」と思ったのがきっかけです。
あと、表記ゆれや文章のノイズはできるだけ減らしたいと思っています。
人によってはそういった部分で思考が途切れることもあるので、その点も意識しつつ書き直しています。
「こんなにキルしてるのに勝てない」問題
上位勢への質問やコーチング動画を見ると、
「こんなにキルを取ってるのに勝てない」という悩みはよく出てきます。
そこで出てくるのが「有効キル」という言葉。
ただ、具体的に何を指すのかは曖昧なまま語られることも多いです。
「なら、この記事でちゃんと書き直そう」
というのが今回の趣旨です。前回の記事よりバージョンアップして。
有効キルとは何か(超ざっくり版)
キルが発生すると、試合には主に以下のような変化が起こります。
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〇:こちらのラインが上がる
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〇:相手のラインが下がる(特に相手の打開時に重要)
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〇:人数不利だがこちらのラインは下がらず、攻撃権が継続する
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◎:カウントが進む
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◎:相手のカウントが止まる
〇の活躍ももちろん価値がありますが、
“試合をキャリーする” という意味では ◎の活躍が必須 になります。
反省をするときは、まずこの項目に対して自分がどれだけ影響したかを見るだけでも精度が変わります。
さらに言えば、これを何試合も通して 再現できるかどうか が強さに直結します。
キル数ではなく「結果」がすべて
前の記事でも書きましたが、大事なのは キル数 ではありません。
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そのキルはカウントに結びついたか
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そのキルはライン上げに影響したか
これだけです。
「3キル取ればだいたいカウントは進むよね?」
という“一般論”の話でもありません。
結果が動いたかどうかがすべて。
極端な例ですが、1キルで大きくカウントが進めばそれは有効キルです。
サッカーに例えるとわかりやすい
サッカーで、
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得点に繋がりそうなパスを5本出したけど、味方が外して0アシスト
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パスは1本だけど、それで得点が生まれて1アシスト
この場合、後者のほうが「結果を出した」とされますよね。
「本来であればゴールしてほしかった…」という“たられば”ではなく、
結果が出たかどうか が評価の全てです。
振り返りでもここを絶対に間違えてはいけません。
試合で悔しい思いをして、さらにそれを見返すのもストレスだと思いますが、その思いをしてまで振り返りをしているなら、ちゃんと成長につなげたい、次の勝ちにつなげたいところですよね。
キルして前線上げてるのにカウントが進まない問題
よくある悩みとして、
「これだけキル取ってライン上げてるのにカウントが全然進まない」
「もうwipe取るしかなくね?」
というものがあります。
俺もずっと思っていました。
これは「キルの割にカウントが進みにくい状況」が起こっているパターンです。
結論から言うと、こういうときは キルペースを落とす ことが有効になることが多いです。
焦ってキルを取っても、カウントが進まないならリスクだけ増えます。
それよりも ライン上げや維持&生存を優先 したほうが長い目で見ると価値があります。
有利ポジションを取れたら「間」を作る
例えば、
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キルを取ってラインが上がった
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有利ポジションを確保できた
この後すぐに次のキルを取りに行かなくてもいい場面は多いです。
やるべきなのは、
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塗りを作って安全地帯を広げる
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無理せず下がりながら戦う
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味方の到着を待つ
-
次に有効キルが起こりやすい状況を確保する
など、「継続して有利を維持する動き」です。
どうせ急いでも味方のルール関与が遅いなら、
リスクを取って突っ込む必要はありません。
「ガチホコも同じ?」→同じです
理解度の高い人ほど「ガチホコは例外か?」と疑問に思うかもしれませんが、
ガチホコでも原則は同じです。
爆発的な1チャンスは大事ですが、
味方のルール関与が緩いチームの場合、
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1回の大チャンスより、複数回の中チャンスを作る
こちらのほうが最終的には強いことが多いです。
抜けのケアについて:任せるより自分で倒す前提で
XP帯によってよく起こるのが、
「前線上げて有利作ってるのに、抜けられてカウント止められた」
という状況。
これ、基本的には 自分で倒しに行く前提で動くほうがいい です。
「味方が処理するだろう」と任せて上手くいかなかった場合、
それは味方が悪いのではなく 判断を任せた自分が甘かった と考えるべきです。
レートが低い帯では、索敵力や有利対面の活かし方が未熟なことは往々にしてあります。
そうした事実を見誤るのは“読み違え”です。
逆に味方が上手く処理してくれたら、
「自分のやるべき手間を味方がやってくれた、感謝」くらいの気持ちでいいと思います。
“やってくれて当然”という前提が判断ミスの温床になるので。
「たくさんキルしてるのに勝てない」は反省ポイント
抜けでカウントを止められたケースは、
まさに「キルしてライン上げてるのに勝てない」状況の典型例です。
どれだけ有利を作っても、
最終的にカウントが進まなければそのキルは“有効”とは言えません。
ここが本質です。
スプラ的に上手い=勝てるではない
今回の話で強調したいのは、
「スプラが上手い動き」と
「その試合で求められる動き」
は必ずしも一致しない
という点です。
基盤となる思考を持った上で、
「この試合、このレート、この編成、この状況、この試合展開」で
何を優先すべきか判断できると、一気に強くなります。
セオリーとして上手い動きを知りそれができることは大変優れています。
それをこの試合において優れた動きに昇華したいところです。
レートごとの傾向を掴むと反省はもっと精度が上がる
レート帯によって「こういう特徴の試合が多い」といった傾向があります。
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抜けが多いレート → 抜けケアの優先度が上がる
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前で張り続けられるレート → ライン維持が正解になりやすい
もちろんステージや編成でも変わりますが、
「自分がいるレート帯の傾向」を把握しておくと分析がしやすくなります。
まとめ:ルール関与のタイミングに意識が向いたあなたはセンスがいい
長くなりましたが、以上が有効キルの再整理と、反省のときに誤りやすいポイントです。
もしこの記事を読んで、
「ルール関与のタイミングって勝敗にめちゃくちゃ関わるんだな」
と思ったなら、それはめちゃくちゃセンスあります。
対面が絶望的にキツい相手でも、
無駄のないルール関与さえできれば、
味方の“たった1キル”を有効キルに変えることができます。
俺はエナドリより何倍も大事だと思ってますが、
この点は本当に軽視されがちで残念…。
次回予告
次回は 「有効キルに関する振り返りチェック項目」 をまとめます。
実際の試合の振り返りにそのまま使える形にするので、よければ続きも読んでください。